縄文ストレッチの基本理念
縄文ストレッチの基本理念は、「平田式反応帯」にあります。
西洋医学は、警防などから筋肉、神経、血管の繋がりと各器官の働きを解明しました。対して東洋医学は気の流れる道を経絡、その中でも体表に現れた点をツボと捉えて有機的な理解をして来ました。
しかしながら、400もあるツボが、最近になってだんだん体系化されたためややこしくなり、「まずは理論ありき」になり、複雑なライフスタイルを持つ現代人には効かなくなってしまったのです。
約70年前の日本に経絡の大天才がいました。その人の名を平田内蔵吉といいます。平田は4,000年前にも渡って研究されてきた医学の理論を越え、独自の素晴らしい経絡の見方を提唱しました。
平田式経絡は、理論はシンプルで単純明快です。
体を輪切りにし、その一つ一つを経絡とし、12個のグループに分けたのです。
縄文ストレッチの基本理念は、この平田氏帯
の経絡の考えから来ています。
同じグループの経絡同士は何かしらの関係を持っています。
例えば腎臓を病んでいる人は、肘や手首、目の下などにも異常があらわれます。
これが同じグループの経絡が関係を持っている証拠なのです。ですからこのグループの経絡の流れを良くすることで、実際は触れることも出来ない臓器の状況を好転させることが出来るわけです。
この考えの元で曲げてることを行うと、より多くの人の心身の状態が改善されて行くのです。
縄文ストレッチの成り立ち
縄文ストレッチは、縄文土器の火焔土器を体系化したものです。
人の体のように、火焔土器は上部が重たく、支えている下部が人の足のように細くなっています。
火焔土器はS字状、渦巻きなどの文様を施すので、メビウス模様の一本につながる編み模様から、生きようとする縄文人の意志が読みとれます。
火焔土器を見ながら身体がしなり、曲がり出したら腰痛が消えていました。
宇宙の揺らぎの中の地球で立体生活を成し遂げた人間。
人間の祖先は、百万年の努力の末に立体生活を成し遂げました。
一尺程度の足で五尺くらいの身体を直立させ哺乳動物の四本の脚が二本、手が二本となりました。
立体になり、人間になり、大宇宙の大気の循環を完全に受けられて、電子は陽子の周囲を巡っています。五尺の人体は一番重い頭を上に、足を下に、天地の間に立ちました。
頭と手はアンテナとなり、足はアースとなりました。
この宇宙の電磁力の力が霊格遺伝となり、絶大な叡智を恵まれました。
一番重たい頭を支えた人間の骨格は柔構造でなければなりません。
柔構造とは、約1300年前に建てられた世界最古の建物法隆寺
の五重塔
にもみられます。
何故1300年もの長い間長持ちしたのか。
その理由は「積み上げ構造」という構造にあります。覚重ごとに塾部や軒を鉛筆のキャップを重ねるように順々に積み上げられて、釘を使わずに接合されていて、柔軟な動きができるようになっているからです。
人間が立体に成功したのはこの柔構造の仕組みを骨格に利用したからだと思います。
骨は軟骨に支えられ、鉛筆のキャップと同じで、一本一本が柔構造の仕組みになっています。
地震の揺れに耐えられる構造になっています。
コンクリート造りは一本化した「剛構造」ですので、揺れに弱いのです。
人間の足は先天的に他の動物と構造が違っています。
それは骨格だけでなく、霊的にも差があります。人間は電磁力、霊的智能の集中する足から成り立っています。
足が土台となり、胴体と頭が上から吊り下げられているとなれば、筋肉を無理なトレーニングで鍛えて一部だけ発達させるだけでは、釘を打つのと同じで、一部分だけが逆に剛くなりすぎるため、全体の流れが悪くなり、病の巣を作るのではないでしょうか。
昔から子供の成長は手足が伸びると、胴が伸びるとは言いません。
手足のエネルギーの流れが良ければ病気にはならないということに通じます。
元来の健康法の伸ばす、刺す、揉むではなく、進化した柔構造のアイディアで、しなる、曲げる、内股のような能や日本舞踊、古武道的なストレッチが時代にマッチしています。
「内股でしなる」井桁ポーズが基本にあるこの動きは、日本の伝統文化の中にあるものです。
日本はそういう意味で、生活の中にストレッチを入れ込んでいて、蹲踞座りで用を足す日本式トイレ。茶ぶだいで正座して食事する。
お化粧台、番台などの座る生活は、アースの役目をする足首の運動になります。
そういう意味で日本はストレッチ大国であったんです。
アンテナの役割をする手の動きはフリーにしておかないといけません。
揺らぎの中の地球で立体生活を成し遂げた人間。
ですから、人間の病気は骨格の遺伝として、柔の身体の健康法が日本伝統文化として残されて来たのです。
縄文時代の1万年以上も前から生活様式の中に組み入れられた縄文健康法は、戦後アメリカ文化の中で消されてきました。
日本人が本来持っている動きをもう一度取り戻すことで、魂と肉体をつなげ、健康や美容の効果を上げるのが縄文ストレッチです。
飛んだり跳ねたりするといった激しい運動ではなく、着物姿の女の動きに近い、縄文ストレッチの曲げてしなる縄文ストレッチの内股ストレッチは、インナーマッスルや副交感神経を優位にしてくれます。
井桁は女という漢字に似ています。ですから女は長生き、強いですね。
外股より内股の方がパワーが出ます。
地震からイメージ
地震発生→大きく揺れる。体が左右に揺れる→踏ん張りが効かない→物が上から落ちてくる可能性がある→頭を隠す→体を丸め込む→収まっても不安・パニックに陥ってしまう。
⇒安心ポーズや勾玉のポーズに加え、天と地のポーズで心を落ち着かせる。
それに加え、不安を振り払うという事で脱力ストレッチの腕と足を振るのがいいのではないのでしょうか。『不安よ不安よ出ていけ~』と唱えながら。
最近の子供たちの生活からのイメージ
外に出なくなっている・中でゲームをしているケースが増えている→運動しなくなっている→しなくなると怪我しやすくなる。
⇒井桁ストレッチや蹲踞ストレッチの中の和式トイレスタイル(しゃがんで起きるというだけで十分)
※これは地震で不安を出すという。
ゲームばかりする→キレやすい子供になる。自分中心の考え→今まで考えられなかった事件を起こす。
⇒親子、友人のペアで出来るストレッチ。足回しで行うペアのストレッチ。